空間デザイン事例
CGパースが誰でも作れる時代になりました。
けれど、それを“実際に形にする”のは、思った以上に難しい。
なぜか?
多くの場合、「デザインする人」と「作る人」が別だからです。
建築の現場は、机上のプランだけでは動きません。
私はこれまで、造作家具やログハウスの職人として、現場で長く働いてきました。
その経験を活かし、“自分の手でつくる”ことを前提にした設計提案をしています。
図面の上だけでなく、作る前の現場の空気感。完成したときの空気感まで思い描いて。
リアルとクリエイティブの間をつなぐ、そんなデザインを心がけています。
CGでは表現しきれない「感情」や「空気感」を伝えるために、 あえて手描きでの提案も行っています。
線のゆらぎや色のにじみが、未来の暮らしをイメージしやすくし、
施主様との対話の中でも、思いが伝わりやすくなるのが手描きの魅力です。
ご要望やプロジェクトの内容に応じて、
ラフスケッチ・彩色パース・断面図など、最適な表現をご提案いたします。
CGのように正確でリアルな表現も美しいですが、時に“完成されすぎていて距離を感じる”ことがあります。
手描きの線には、温度や余白があり、「ここに自分が住んだら」と想像する余地を残してくれます。
設計初期においては、まだ素材や間取りが未確定な段階だからこそ、
「広がりのあるイメージ」を描ける手描きスケッチが、想像力や希望を引き出す助けになります。
「一緒につくる」ための柔らかい道具として、手描きスケッチはとても効果的です。
言葉では伝えきれない「なんか好き」や「落ち着く」という感覚を、
共に感じるきっかけになることもあります。
手描きだからこそ生まれる温度や感覚が、
あなたにとっての“本当に心地よい空間”のヒントになるかもしれません。